「Webマーケティングを独学で学びたい」「Webマーケティングのスキルを向上させたい!」。
そんな方におすすめしたいWebマーケティングの本が『ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング』。
「ネットに転がっている内容をまとめた本じゃないの?」と思われた方が多いと思いますが、本書では著者の経験に基づいたWebマーケティングに関するノウハウが詰め込まれており、「2,000円でこの情報を貰って良いの?」と感じる程、濃い内容のWebマーケティングノウハウが紹介されています。
そんな『ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング』を読んだので、感想を書いてみました。
今回読んだ本『ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング』
- 著者:木下勝寿
- 出版社:実業之日本社
- 発売日:2022年4月22日
- ページ数:320
『ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング』のレビュー
『ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング』を読んだレビューを簡単にご紹介。
2つのWebマーケティング領域の理解が大切
著者は、Webマーケティングには2つの領域が存在すると述べています。
その領域とは、以下の2つ。
- ファンダメンタルズ領域
- テクニカル領域
ファンダメンタルズ領域
ファンダメンタルズ領域の定義は、「商品、競合、ユーザーの情報から仮説、戦略を立てること」。
自社や競合商品の調査、ユーザーインサイトやカスタマージャーニーなどの定性的情報の収集を行い、収集した情報を元に仮説を立て、誰に、何を、どのように伝えるかを設定して、実際に施策を運用していく一連の流れが領域内の定義になります。
テクニカル領域
テクニカル領域の定義は、「ファンダメンタルズで立てられた仮説や戦略を実行・検証しながらチューニングすること」。
ファンダメンタルズ運用におけるコンセプトを元に広告運用の設計・チューニングを実施。テクニカル領域は、ファンダメンタルズ領域内に含まれる構成となっており、ファンダメンタルズの一部となります。
ファンダメンタルズ領域が超重要
2つの領域が存在するが特に重要になるのがファンダメンタルズ領域。
ファンダメンタルズの土台にテクニカルが存在しているので、土台がどれだけ安定しているかで、Webマーケティングの成果が変わってきます。
土台であるファンダメンタルズがしっかりしていれば、テクニカル部分で成果を出すことは可能である。逆にテクニカル部分で成果が出ない場合は、土台であるファンダメンタルズ領域を見直す必要がある。
この関係性を理解していないと、「このサービスはダメだ!」とコミュニケーション設計に問題があるのに、サービスに問題があると間違った判断に陥るので、Webマーケティングに取り組む人は心に刻んでおきたい項目だと感じました、
では、「どのようにしてファンダメンタルズを鍛えれば良いのか」。その内容にも触れられているので、気になる方は必見です!
Who、What、Howが全て
ファンダメンタルズ領域で、個人的に刺さった内容は「誰に(Who)、何を(What)、どのように(How)して伝えるかということ。
「マーケティングしているなら当たり前では?」。このように感じる方も多いと思いますが、基礎的な部分から、より深い内容まで解説してくれています。
Who
単純に「〇〇に悩む男性」とターゲットを区切るのではなく、「〇〇に悩んでいて、すぐに悩みを解消したい男性」、「〇〇に対して、自覚症状がない」、「〇〇に悩んでいて、すでにサービスを利用済みであるが、リプレイスを検討している」など、細かくWhoを定義することが大切
What
商品の特徴をただ伝えるのではなく、Whoと競合企業を元に訴求要素を選定する必要がある。また、Whatの内容によって、Howの部分が変わる。
How
WhoとWhatがあって成り立つ要素。Howだけで成果を向上させるには限界がある。
基本的な情報を盛り込んでいるので、Webマーケティング初心者には嬉しいのはもちろん、どのようにユーザーインサイトを調査すれば良いのか、ターゲットの区切る方法など、より深い内容まで記載されているので、Webマーケティング初級者以外にもおすすめの内容であると言えます。
本質的なテクニカル運用とは?
ファンダメンタルズ領域の重要さを述べつつも、テクニカル領域の本質的部分にも触れられています。
特によかったのがWebマーケターとオペレーターの違いについて。
オペレーターが発生した事象をそのまま受け取って終了することに対して、Webマーケターは事象がなぜ発生しているのかをユーザーや競合などの情報から紐解こうとする姿勢があります。
オペレーターがする内容は、テクノロジーが代替する内容でもあるので、本質的なテクニカル運用を身につけたい方は必見です!
Webマーケターが目指すべき姿
ファンダメンタルズ領域とテクニカル領域。2つの領域をメインに語られる内容ですが、Webマーケターが目指す姿にも触れられています。
ファンダメンタルズ領域とテクニカル領域の両方を身につけつつ、常に情報をアップデートすることが大切と述べており、どのようにステップアップすべきかといった内容も簡単にではありますが、述べられています。
「これからWebマーケターを目指したい」「Webマーケターとしてのキャリアに行き詰まっている」
そんなお悩みをお持ちの方にもヒントとなる内容が記載されており、おすすめです。
まとめ
以上、『ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング』のレビューをご紹介しました。
経験者でも「ドキッ!!」となる内容が多く、2,000円以上の価値があると感じました。
Webマーケターのスキルを上げたい方は、読んで損はない内容です!
気になる方は、是非読んでみてください!