就職や転職時に、こんなことを考えたことはありませんか。
「自分に向いている仕事は何だろう...?」
私は就職や転職時以外にも、仕事で上手くいかない日々が続くと「今の仕事は自分には向いてないのでは?」と考えてしまいます。
適職探しモードに陥った時は、よくネットやSNSで根拠のある記事を探し漁っていました 笑
そんな適職探しモードに陥った時に発見したのが、今回の記事で紹介する『科学的な適職』。
個人の経験談を元に、適職について論じた書籍ではなく、様々な研究結果を元に自分に合った仕事の選び方を説明した本になっています。
「科学的な適職の選び方?そんなのあるはずない!」と思うかも知れないですが、従来の仕事選の選び方を否定する内容が多く、とても参考になりました。
- 自分に合った仕事を選びたい
- 転職を検討している
- 就活を控えている
上記のような方におすすめの内容の書籍であり、購入時の参考になればと思い、レビューを書いてみました。
今回読んだ本『科学的な適職』
『科学的な適職』のレビュー
『科学的な適職』を読んだレビューを簡単にご紹介。
従来の仕事の選び方は良いとは限らない
皆さんは、仕事をどのように選んでいますか?
- 給料の多さ?
- その仕事をどのくらい好きか?
- それとも楽な仕事?
上記に挙げた例は、仕事選びの際によく挙げられる軸でありますが、実はこれらの軸は仕事を選ぶ際には相応しくない軸として、本書では取り上げられています。
「え〜!? 有名人の人や成功した人は、よく好きを仕事にしなさい...って言っているじゃん!!」と思われた方も多いのではないでしょうか。
私自身も好きを仕事にしてはいけないと本書で見た時は驚きました。
では、なぜ好きを仕事にしてはいけないかと言うと、
- 好きを仕事にした人とそうでない人の幸福度は変わらない
- 好きを仕事にした人ほど、長続きしない
- 情熱は仕事に注いだ時間に比例する
...と言った理由が挙げられます。
このように本書では、従来の仕事選びの常識を覆し、科学的に正しい適職の選び方を紹介しています。
仕事選びで陥る7つの罠
「好きを仕事にしてはいけない」
これと合わせて、仕事選びで陥る7つの罠が紹介されています。
その7つは以下の項目になります。
- 好きを仕事にする
- 給料の多さで選ぶ
- 業界や職種で選ぶ
- 仕事の楽さで選ぶ
- 性格テストで選ぶ
- 直感で選ぶ
- 適正に合った仕事を選ぶ
...。
どの項目も仕事選びの際に、よく聞くフレーズばかり。
一瞬、「本当なのか?」と疑ってしまいますが、7つの項目がなぜ仕事選びの際に相応しくないのかをエビデンスを元に説明してくれているので、説明を聞いた後は「なるほど!!」と思わず納得してしまう内容になっています。
幸福度を高める仕事の選び方は存在
では、どうやって仕事を選べば良いのか? 科学的な仕事の選び方はあるのか?
安心してください。ありますよ!!
適職選びを誤ってしまう理由としては、視野が狭まってしまい、他の選択肢が見えなくなることが影響しています。
そんな視野狭窄を防ぐために、本書では仕事の幸福度を高める7つの項目を紹介しています。
仕事の幸福度を高める7つの項目
仕事の幸福度を高める7つの要素は、以下の項目になります。
- 自由
- 達成
- 焦点
- 明確
- 多様
- 仲間
- 貢献
上記の7つの分析は、259のメタ分析などで明らかになったもので、日本を含むアジア諸国にも当てはまる内容となっています。
各項目の具体的な内容についても、本書では詳しく説明してくれています。
なので、自分の選ぶキャリアが本当に幸福につながるのか...と言った悩みの解消を手助けしてくれます。
最悪の職場を避けることも重要
幸福度を高める仕事や自分に合った適職を選ぶと同時に大切なことがあります。
それは「最悪の職場を避ける」こと。
いくら7つの項目に当てはまる仕事に就いたとしても、働く環境が最悪だと、「幸福度を高める7つの項目」が当てはまっていても、メリットを受け取ることができません。
そんな、最悪の職場に関しても、共通する8つの項目を紹介してくれています。
最悪の職場に共通する8つの項目
最悪の職場に共通する項目は、以下の8つ。
- シフトワーク
- 長時間労働
- 長時間通勤
- ワークライフバランスの崩壊
- 雇用が不安定
- ソーシャルサポートがない
- 仕事のコントロール権がない
- 組織内に不公平が多い
最悪の職場に共通する項目は、イメージ通りの項目が多いので、飛び上がって驚く程のインパクトはないが、解消するには難しい項目ばかり。
なぜ、上記8つの項目が最悪であるのか。
その理由もエビデンスを元に紹介されているので、とても参考になります。
まとめ
以上、『科学的な適職』のレビューをご紹介しました。
従来の仕事選びの軸を覆すような内容で、とても面白い内容でした。
エビデンスもしっかりあり、仕事選びにおいて参考になる情報が多いので、気になる方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。