皆さんは"ストレス"と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?
- ストレスは健康に悪い
- ノンストレスで生活したい
- ストレスを極力排除していきたい
多くの方はストレスに対して、上記のような悪いイメージを持たれていると思います。
皆さんのイメージの通り、ストレスは体に有害ですが、ストレスには良い側面もあります。
そんな悪いイメージのストレスを自分の力に変える方法を紹介した本が『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』。
『スタンフォードの自分を変える教室』のケリー・マクゴニガルさんが著者であり、筆者自身もストレスに悩むことがあったので、『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』を読んでみました。
- ストレスに悩んでいる
- 『スタンフォードのストレスを力に変える教室』が気になっている
そんな方の参考になれば幸いです。
今回読んだ本『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』
- 著者:ケリー・マクゴニカル
- 出版社 : 大和書房
- 発売日 : 2019/10/12
- 文庫 : 368ページ
『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』のレビュー
『スタンフォードのストレスを力に変える教室』を読んだレビューを簡単にご紹介。
適切なストレスは体に良いらしい
ストレスに関して、次のような調査結果があります。
強度のストレスがある場合、死亡リスクが43%も高くなる。
「死亡リスクが43%」
この情報だけを切り取ると、「ストレスって、やっぱり健康に悪いじゃん」...となりますが、この調査結果には1つ注目するポイントがあります。
それは、死亡リスクが高まったのは、「ストレスは健康に悪い」と考えていた人々だけだったのです。
「ストレスは健康に悪い」と考えなかった人の死亡リスクは上昇せず、最も低い傾向にありました。
このようにストレス=悪...の認識を持つことが死亡リスク上昇に繋がってしまうらしいです。
反対にストレスは完全悪ではなく、良い側面もあるので、ストレスを適切に取り扱うことで、私たちの健康にプラスになるとも言えます。
ストレスを力に変えるエクササイズ
「では、ストレスをどのように扱えば良いの?」...とお思いの方も多いはず。
本書では、ストレスの扱い方について、各章の最後でエクササイズとして、紹介しています。
- ストレス反応を振り返る
- 自分の生きがいを書き出す
- 自分の価値観を認識する
- ストレスを回避することによる代償を知る
- 不安を興奮に変える
- 体に起こる反応を知る
- 1日に1回、誰かの役に立つ
- 「自分よりも大きな目標」を持つ
- 他人が抱える苦しみを想像する
- 逆境で感じたことを書く
- 逆境における利点に気づく
- 困難から回復した物語を振り返る
このように各章に合わせたエクササイズがあるため、各章で学んだことを定着させやすい構成となっています。
今すぐ試すことができるエクササイズ、日常の中で試せるエクササイズなど、状況に合わせて活用できるエクササイズが多いので、実践しやすくなっています。
まとめ
以上、『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』のレビューをご紹介しました。
健康に悪いイメージが強いストレスですが、ストレスに対するマインドや活用方法を変えることで、健康にプラスに変えることが可能であるという調査結果には驚きました。
紹介されているエクササイズも実践しやすい内容となっているので、実践してみる価値ありだと思います。
文庫本版も販売されているので、気になる方はぜひ。