企業に属して働いている時に、こんなことを感じたことはありませんか?
「権力を手に入れて、自由に働きたい」
「出世して、権力を手に入れたい」
私も働いている時に「責任が増すけど、裁量がある人は良いな」「自分も自由に働くための権力が欲しい」と考える時が時々あります。
そんな時は「とりあえず実績を残すか〜」と仕事で実績を上げる方法を考えています。
しかし、実績は昇進や昇給には大きな影響を及ぼさず、他の要素が関わっていることが様々な研究で明らかになっています。
そんな実績以外でどのようにすれば権力を握れるのか、どのように権力を扱えば良いのかを説明した本が「スタンフォードの権力のレッスン」。
「権力に正しい扱い方ってあったの?」と思うかも知れないですが、権力の定義や自分の立場にあった権力の使い方が説明されており、とても参考になりました。
- 権力を手に入れたい
- 権力の使い方を知りたい
- 権力者に気に入られたい
上記のような願望をお持ちの方におすすめの内容の書籍です。購入時の参考になればと思い、レビューを書いてみました。
権力を握る人の傾向を知りたい方向けの内容は、以下の記事でご紹介しています。
half-hearted-blog.hatenablog.com
今回読んだ本『スタンフォードの権力のレッスン』
- 著者:デボラ・グルーンフェルド
- 出版社:ダイヤモンド社
- 発売日: 2021/7/28
- ページ数:384
『スタンフォードの権力のレッスン』のレビュー
『スタンフォードの権力のレッスン』を読んだレビューを簡単にご紹介。
そもそも権力とは
「人は権力の話題に惹きつけられる」ことを著者は述べていますが、この内容を見て「確かにな〜」と思いました。
しかし、なぜ人々は権力の話題に惹きつけられるのか...?
その理由として、権力のある地位についている人たちは、自分の運命を握っているので、人々は権力に反応してしまうと著者は述べています。
現実でも、権力があればリソースを手に入れ、生き方を決めることができたり、複数の人間が居れば、権力の所在をめぐって行動することが多くなったりすることが多いと感じることは多々あります。
では、権力とは何であるのか。
本書では、「他者とその行動をコントロールする能力」と定義付けられています。
他者とその行動をコントロールするので、権力は他者が自分を必要としている程度で決まるとも述べています。
また、権力の間違った認識も訂正しています。
- 権力はステータスではない
- 権力は「権限ではない」
- 権力は影響力ではない
この他にも権力の神話と真実について述べられているので、「そもそも権力って、何だっけ?」といった前提から知りたい方におすすめの内容になっています。
「権力」はどのような人が握っているのか...といった法則を知りたい方には、以下のような本もおすすめです。
権力は役割で決まる
権力=地位が高い人が持つイメージがありますが、本書では「権力は役割に応じて内容」が変わると述べています。
人生においては、誰もが果たすべき役割を持っており、プロット(台本)が用意されており、権力を使うにはプロットから外れないことが大切であると説明されています。
自分の力以上にふるまったり、無意味な卑下や遠慮をするなど、プロットから外れた行為をすると、自分の評判や人間関係にいつまでも残るダメージを与える危険があるので、自分の役割を理解して、プロット通りに権力を使うことが大切だそうです。
上記の内容以外にも自分の役割を理解した上での権力の使い方について、役割別に説明されているので、権力を持つ人、持たない人の両方におすすめです。
権力=出世のイメージがありますが、出世する人のタイプについて書かれている書籍もあるので、出世した人はチェックしてみても良さそうです。
権力の正しい使い方
「そもそも権力の正しい使い方なんてあるの?」
本書では、この疑問も解消してくれています。
著者は権力の正しい使い方=他者のために使うと定義しており、権力の使い方が権力者以外の人物の舞台を決めると語っています。
もし、権力者がビジョンを示さないと各々が権力を手にするためや自分の帝国を築くために行動することになります。そうなるとチームはカオス状態になり、チームワークといったどころではなくなります。
これに対して、権力者が方向性を示すと、チームのメンバーが共通の目的を持って、生産的かつ有意義なミッションに臨むことができるようになります。
このように権力を正しく使うにはどうすれば良いのかも解説されているので、権力の使い方で悩んでいる人も必見の内容となっています。
まとめ
以上、『スタンフォードの権力のレッスン』のレビューをご紹介しました。
「権力の使い方」について紹介されており、会社でどのように振る舞えば、良い関係性を築いたり、自分の成功に繋げたりできるのかを知ることができた内容でした。
権力の使い方や権力の手にする方法を知りたい方におすすめの1冊なので、気になる方は是非読んでみてください!