働いている皆さんは、現在の職種以外に気になっている職種はありますか?
世の中には様々な職種がありますが、私は「経理職」に興味があります。
興味を持った理由は、
- 数字を扱うことが好き
- 簿記の勉強をして、会計に興味を持った
- 数値分析が好き
- ...といった理由で興味を持ちました。
経理に興味を持ち「経理職に就いてみたい!」...と思ったのは良いものの、「実際にキャリアチェンジをして、失敗したらどうしよ...」といった不安要素もあります。
そんな時に見つけたのが、今回読んだ『経理になった君たちへ』。
Amazonのレビューでも評価が高く、「経理について、理解が深まった」といった声があったので、実際に読んでみました。
今回の記事では『経理になった君たちへ』のレビューをご紹介します。
今回読んだ本『経理になった君たちへ』
- 著者:白井 敬祐
- 出版社:税務研究会出版局
- 発売日: 2022/6/22
- 文庫:304ページ
『経理になった君たちへ』のレビュー
『経理になった君たちへ』を読んだレビューを簡単にご紹介。
経理の仕事が理解できる
本書では、経理の業務内容について、ストーリー仕立てで説明されています。
ストーリーに登場するのは、
- 会計太郎
- 白井先輩
- 社長
- 公認会計士Youtuber くろい
会社の成長に合わせて、会計太郎が取り組む経理の業務内容が変化していく形でストーリーが進むような構成です。
特に、経理における日次・月次・年次業務について、具体的に説明してくれています。
説明においては、専門用語が多すぎない程度で説明してくれているので、経理の専門知識を持たない人にとっても分かりやすい内容になっています。
また、経理職において必要なスキルや企業規模別の業務内容の紹介、経理業務において必要となるマインドについての記載もあり、
- 自分には何のスキルが足りないのか
- どの企業規模が向いているのか
- そもそも自分は経理業務に向いているのか
...など、経理職で働くことについて、より詳細にイメージをすることができます。
なので、以下のような人にもおすすめの1冊です。
経理に必要な最低限のスキルは3つ
経理の業務内容についてはもちろん、経理で働く上で必要となるマインドも紹介されています。
様々なマインドが紹介されていますが、多くの人が気になるであろう「経理に必要なスキル」の記載もあります。
本書では、最初の章で"最低限必要なスキル "として3つのスキルが挙げられています。
3つのスキルとは以下の3つ。
- 簿記の知識
- エクセルスキル
- コミュニケーション能力
簿記の知識とエクセルスキルは何となくイメージができていましたが、コミュニケーション能力が必要となることは予想外。
経理=黙々と作業に取り組むイメージがあるので、筆者もややびっくり。
コミュニケーション能力が必要となる理由は、業務において社内外で関係者とやり取りをすることが多いからだとか。
- どのようなコミュニケーションが必要であるのか
- コミュニケーション能力を磨くにはどうすれば良いのか
上記のような読者の悩みに対して、経理におけるコミュニケーション能力の磨き方についても触れているので、スキル面に関しても必見の内容です。
企業規模により業務内容が異なる
経理の業務内容と聞くと、全ての企業において共通することが多いと思いますよね(筆者はそう思っていました)。
実は、経理の仕事は企業規模や人員数によって仕事内容が変わります。
本書では以下の企業規模別で仕事内容が紹介されています。
- 非上場会社/会計事務所に委託
- 非上場会社/単体経理
- 非上場会社/大会社
- 非上場会社/子会社
- 上場企業/親会社
企業規模によって仕事内容が変わるのはもちろん、業務における関係者やコミュニケーション手法が変わってきます。
そんな企業規模別の仕事内容や業務における関係者、コミュニケーション手法について、本書では細かく触れているので、
- 自分にはどの企業規模があっているのだろう
- 経理職についた後のキャリアはどうしたら良いのだろう
こんな漠然とした悩みを解消でき、経理職のキャリア形成のイメージもしやすくなっているところはgoodポイントでした。
まとめ
以上、『経理になった君たちへ』のレビューをご紹介しました。
本書を読むまでは、経理=黙々と仕訳作業をするイメージがありましたが、
- コミュニケーション能力が必要
- 企業規模によって、業務内容が変化
- 色々なキャリアがある
- といった自分が知らない経理の仕事について知ることができました。
「経理職とは何か?」の疑問に対して、具体的な内容を用いて解消してくれているので、「経理職に就きたい!」といった方はもちろん、「経理に興味がある」といった方にもおすすめの1冊となっています。
なので、経理職について気になっている方は、読んでみてはいかがでしょうか?